
我が家には、6つの千羽鶴があります。
この千羽鶴は、今年80歳になる私の母が
孫たちのために、願いを込めて折ってくれたものです。
高校受験、大学受験、就職の内定・・・と息子・娘の節目ごとに願いを込めて折ってくれました。
息子も娘も今でこそ、少しは大人になってきましたが、反抗期は大変でした。私もほとほと疲れ、落ち込んだり、イライラしたり。
そんな私の話しを、母は、いつもただ黙って聴いてくれました。
母は、私にとって心のよりどころです。
そして息子、娘にとっても、祖母は居心地のよい居場所のようです。
親に怒られた時、親と意見がぶつかった時・・・
祖母の元へ行き、話しを聴いてもらったり、あたたかいご飯を食べさせてもらったり、泊まってきたりしていました。

そして、気持ちが満たされ、少し素直になって家に帰ってくるのです。
息子も娘も、親には反発しても、祖母の前ではいい子。
どんな時でも、無条件で愛情を注いでくれる
祖母の存在は、息子と娘にとってかけがえのないものです。
私の父は、息子、娘がまだ小さい頃、他界しています。
でも思い出すのです。
息子の「あんぱん、食べない!」という言葉を聞く度、父の愛情を。
私が仕事で間に合わない時、保育園のお迎えには父が行ってくれていました。
私は、知らなかったのですが、「お腹がすいているだろう」と、毎回、あんぱんを持って行き、帰りの車の中で、食べさせてくれていたそうなんです。
多分、その時、息子は一生分のあんぱんを、食べてしまったのだと思います。(笑
「保育園の頃は、じじのあんぱんすっごい美味しかったんだよなぁ」と言う、成人した息子の言葉を聞く度、懐かしく父の優しさを思い出しています。
おかげで、いつまでも我が子は、じじばばっ子です。
